50人超が礼拝できる「モスクカー」開発 五輪でのもてなしに

東京オリンピックの開幕まで24日で2年となる中、山口県柳井市にある車体メーカーは、大会を訪れたイスラム教徒が礼拝する場所に困らないよう、トラックを改造した「モスクカー」を開発し、訪れた人たちをもてなそうと準備を進めています。

イスラム教徒にとって、聖地メッカのある方角を向いて1日5回の礼拝を行うことが欠かせませんが、大会の組織委員会によりますと、選手村には礼拝用の施設を設けるものの、競技会場には整備の計画がないということです。

山口県柳井市にある車体メーカーは、イスラム教徒の選手や観客が、気兼ねなく試合に臨み観戦できる環境を整えようと、移動式の礼拝堂「モバイルモスクカー」を開発しました。

「モスクカー」はトラックのコンテナを改造して左右に大きく展開することでおよそ50平方メートルの空間を作り出し、50人以上が同時に礼拝することができるうえ、冷暖房や手や足を清めるための設備も設けられています。

メーカーでは、山口大学に留学しているイスラム教徒の学生にモスクカーを試してもらっていて、留学生のアドバイスを参考に、今後はメッカの方角がわかるコンパスや男女が分かれて礼拝するための仕切りを設置するなど改良を行うということです。

社長の秋元徹郎さんは「オリンピックやパラリンピックの会場に配置されれば、おもてなしにつなげられると考えている。イスラム教徒にも喜んでもらえるのではないか」と話しています。

愛知 豊田でも「モバイルモスク」

愛知県豊田市でも、東京の企業などが中心となってトラックを改造した移動できるモスク「モバイルモスク」が開発され、23日、公開されました。

トラックは日野自動車製で、親会社・トヨタ自動車の本社がある愛知県豊田市で23日、お披露目されました。

コンテナは、左右に大きく展開することで中の広さが48平方メートルとなり最大50人が礼拝できるほか、礼拝前に体を清めるための設備や、暑さに対応するためエアコンも4台設置していて、今後、メッカの方向がわかるコンパスを取りつけるなど設備をさらに充実させるということです。

現時点では1台およそ1億円ですが、今後、値段を下げて、大会の組織委員会などに販売したり、全国の自治体に貸し出したりしたいとしていて、「モバイルモスク」を製作する実行委員会の井上康治委員長は、「選手も観客も落ち着いて祈りをささげ合宿や試合に臨めるようにしたい」と話していました。

名古屋市中村区の「名古屋モスク」で「モバイルモスク」の写真を見てもらったところ、留学生の20代の男性は「こんなものが作られているとは知らなかったので驚きました。とても助かると思うし、普及してほしいです」と話していました。

また、小学5年生の女の子は、「公園などで隠れて礼拝をすることもあるので、これができるととてもうれしいです」と話していました。
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