インバウンド最前線

訪日ムスリムのお土産にカレーいかが 

健康志向が売り 宮城県の食品メーカー、ハラルも取得

  • ニュースコード : 845687
  • 出典 : style.nikkei
Brief

レトルト食品を製造・販売するにしき食品(宮城県岩沼市)はイスラム教の戒律に沿った「ハラル認証」を得たレトルトカレーの販売に乗り出す。マレーシア企業と食材調達や生産で協力する。うま味調味料・香料・着色料を使わない健康志向を売り物に、主にムスリム(イスラム教徒)の訪日客に対し、日本旅行中の土産や食事として売り込む。

にしき食品のレトルトカレーがマレーシアのハラル認証機関「マレーシアイスラム開発局(JAKIM)」から、近く認証を取得できる見通しとなった。対象商品はチキンキーマカレー、チーズビーフカレー、グリーンカレーなど8種類。すべて自社ブランド「にしきや」で販売している商品だ。

 ハラルのパッケージには、日本の四季や名所を描いたイラストを施す。イスラム圏からの観光客に土産としても購入してもらうためだ。来春発売し、価格は1パック300~400円にし、少なくとも24万パックの販売を目標にする。

 ハラル商品の生産に当たり、レトルトブランド「ブラヒムズ」を生産するマレーシアのデウィナ社と連携した。現地で調達した食材を使いにしきやブランドと同じ味を再現した。にしき食品の商品開発担当者がデウィナ社の工場に出向き、約1年かけて材料や味を調整してきた。

 デウィナ社の工場でハラル商品を生産するのは、コストを減らすためだ。認証取得には食材だけでなく、工場の製造過程などもイスラムの戒律に沿った厳しい条件を満たす必要があるという。認証基準を既に満たした工場を持つデウィナ社に委託することで、認証取得までの期間も短縮できる。

 8種類のカレーは日本国内の空港で売るほか、ホテルに業務用として販売することも検討中。デウィナ社の販路を使いマレーシアやインドネシアなどでの販売を模索する。

 にしき食品の売上高は約40億円。国内の有名ブランドにOEM(相手先ブランドによる生産)でレトルトのカレーやシチューを提供する。うま味調味料・香料・着色料を使わないのが特徴。今回のハラルカレーもこれらを使わない製法にこだわった。

 世界のムスリム人口は約16億人とされ、総人口の2割を超える。日本国内ではハラルの食材が少なく、イスラム圏からの観光客は訪日前に食材を買い込んで持ち込むなど不便を強いられている。

[日本経済新聞朝刊2017年7月13日付を再構成]

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