ムスリム客 おもてなし研修

  • ニュースコード : 816398
  • 出典 : 朝日新聞
マレーシアやインドネシアなどイスラム教徒(ムスリム)への接遇の仕方を学んでもらうプログラムに取り組んでいる神奈川県と慶応義塾大学SFC研究所イスラーム研究・ラボが、観光地の箱根を控える小田原市内で観光事業者ら向けに研修会を開催しました。

■県と慶大、観光業者向け

 マレーシアやインドネシアなどイスラム教徒(ムスリム)への接遇の仕方を学んでもらうプログラムに、県と慶応義塾大学SFC研究所イスラーム研究・ラボが取り組んでいる。観光地の箱根を控える小田原市内で観光事業者ら向けに研修会も開催。参加者から「バリアーなしにおもてなしができそうだ」と前向きな声が上がった。

 2月16日にあった研修会には、宿泊施設や飲食店などの事業者ら約30人が参加。自らがムスリムである慶大SFC研究所の奥田敦教授が、豚肉とアルコールの摂取は禁じられているが、ほかの飲食物は「ムスリム観光客に選択肢を示して判断を委ねることが大切」と指摘。礼拝時に体を清める必要があるため、宿泊施設などではある程度床がぬれることに配慮が必要なことなどを説明した。参加者はグループ討議で、礼拝場所などに配慮した県内観光のモデルツアー計画を発表しあった。

 伊豆箱根鉄道が経営する箱根関所の近くのドライブインに勤務する阿部彰治さん(45)は「基本的なあいさつも教えて頂いたので、食事面も含めて今後はムスリムの方に喜んでいただけるような対応を心がけたい」と話した。

 県国際観光課によると、マレーシア・インドネシア両国から日本を訪れた人は2010年に計約20万人だったが、16年は速報値で約67万人に増加。県内でも記録があるマレーシアだけで、11年の約9500人から15年は約2万4千人に増えた。

 ムスリム観光客の増加を踏まえ、県とイスラーム研究・ラボは15年度からの2カ年事業で、「ムスリム接遇人材育成プログラムの開発と実施」を展開。県内の観光事業者向けに同様の研修会を重ねてきた。また、ムスリム観光客向けに、小田急電鉄を加えた3者で箱根のモニターツアーを企画してきた。

 奥田教授は「世界人口の4人に1人とも言われるムスリムと真の共生をはかるには、偏見のない情報を共有することが大事。新年度以降も同様の取り組みを続けたい」と話す。

(岩堀滋)

参加者は、慶大SFC研究所による礼拝の手本を見ながらイスラム教の基礎を学んだ=2月16日、小田原市荻窪の県小田原合同庁舎

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