A:
もしも“神が何者かによって創造された”と仮定するならばこのような質問が続かないであろうか?
“神の創造者を、誰が創造されたのか?“もしその創造者にも創造者があるならば、再びその創造者について質問しなければならない。
神が何者かによって創造されたと仮定するなら、私たちはこの質問を限りなく続けなければなりません。
もちろん、私たちは回答に辿り着くことが出来ません。ただ、どれ一つをとってみても創造者なしには存在しえない創造されたもの、つまり被創造物に向かい合うだけです。
問題はここです。
“創造者を必要とする存在(被創造物)”というのこの連続する鎖は、これらの必要性をどのように解決することが出来るのでしょう?
それら自身、創造者を必要としており、それら自身ではそれを解決することはできません。
ということは、これらの数々の“必要とするもの“の他に、
かれご自身の存在において誰をも必要とされない
”何ものをも必要とはしない存在“がおられる必要があります。
唯一神であるアッラーこそが、まさにそのお方です。
ひとつの例を挙げて、この質問についての説明をもう少し続けましょう。
川が海に流れ着く場所を想像してみてください。
それからあなたは川の流れに逆らってその川の水がどこからやって来るのか?という質問の答えを求め進んで行きましょう。
あなたがどんどん上流へと進んでいくと、川の水は別の場所から来ることを目にします。
川を完全に遡ってゆくと、川の源は川自身ではないことを目にします。
それから山々、そこに積もる雪がその源泉であることが分かります。
大きな河の存在でさえ、をその存在の源としています。
そして私たちは最後に、川以外の地点に到着しなければなりません。
私たち人間は、自分の周囲を常に被創造物であり創造者を必要とする無数の存在に囲まれていますから、創造者を必要とされない存在を想像することは、私たちにとり困難なことは事実です。
しかしながら創造者を必要とされない神への信仰なしには、創造の謎は解決されません。
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