アメリカ政府高官のイランに関する発言の食い違い

アメリカ政府高官のイランに関する発言の食い違い

アメリカのトランプ大統領が、無条件でイランと話し合う用意があると発言してから2時間も経たないうちに、今度はポンペオ国務長官が、この立場とは異なる発言の中で、イランとの協議に条件を提示しました。

ポンペオ長官は、ホワイトハウスで行われた、トランプ大統領とイタリアのコンテ首相の共同記者会見の後、インタビューで、イラン政府が国民への態度を改めること、地域政策を変更すること、核兵器の不拡散に同意することを、イラン政府高官とトランプ大統領の協議の3つの条件として提示しました。こうした中、トランプ大統領は、記者団の前ではっきりと次のように述べました。

「もし彼らが会いたいのであれば、いつでも会う用意がある。彼らに用意があるかは分からないが、いつでも無条件で会談に応じる。彼らにとっても、また世界にとっても良いことだ」

トランプ大統領とポンペオ国務長官の発言に見られる第一の点は、アメリカ政府内では、イランへの対応方法やこの国との協議に関して、見解が一致していないということです。トランプ大統領は、イランとの協議を、北朝鮮の指導者との会談と同じように、テレビでの見世物としてのみ望んでいるようです。一方で、アメリカの外交機関は、ポンペオ長官の就任により、いつの時代にも増して過激な考え方を持つ人々によって運営されており、イランの内政に干渉すること、イラン国民から防衛力を奪うこと、イランの政治体制を崩壊寸前に追い込むことなど、さらなる目的を追求しています。

対話や協議は、相互尊重や脅迫の否定、信頼といった最低限の条件を必要としています。しかし、概して、過去40年のアメリカの歴代政権、そして特に現在のトランプ政権は、こうした原則のいずれも守っていません。

アメリカ政府は常に、何の証拠もなく、イランをテロ支援や人権侵害で非難してきました。トランプ大統領は一度、イラン国民をテロの育成者だと呼んだこともあります。また、トランプ大統領は、イランとの無条件の話し合いについて語った一方で、この数日、そして最大でも3ヶ月以内に、イランに対する不当な制裁を復活しようとしています。

アメリカ政府は、イラン国民のこめかみに銃を突きつけながら、イランに、威嚇と脅迫のもとでの協議を受け入れさせようとしていますが、一部のアメリカの政治家でさえ、このような脅迫的な政策は効果がないと考えています。イランとの核協議でアメリカの代表団の責任者を務めたシャーマン元国務次官は、次のように語っています。

「イランの人々は抵抗の文化を有しており、圧力に対して権利を譲ることは、屈服することだと考えている」

イランとトランプ政権の間で合意が成立したとしても、トランプ大統領が、オバマ政権時代にイランとアメリカの間で成立した合意と同じように、それを無視しない保障はありません。

このことから、アメリカがイラン国民を尊重し、脅迫の政策をやめない限り、イランは、彼らの協議の要請に応じることはないのです。


関連コンテンツ

あなたのご意見をお寄せください

あなたのメールアドレスは公開されません。エントリーフォームの必須項目には*印が付いています。

*

Quds cartoon 2018
پیام امام خامنه ای به مسلمانان جهان به مناسبت حج 2016