カルバラの悲劇⑪

アリー アクバル(AS)と アッバース(AS)の殉教

ムハッラム(イスラム暦1月)10日「アー シュラー」の出来事

  • ニュースコード : 784686
  • 出典 : ABNA
Brief

カルバラの悲劇に関して、ヒジラ61年ムハッラム(イスラム暦1月)10日「アーシュラー(アラビア語で10番目を意味する)」
この日殉教した72名の中にはイマームの近親18名も含まれていた。

アリー アクバル(AS)の殉教

アリー アクバル(イマームの長男)が出撃する番となった。

イマーム フサイン(AS)は自らの手で息子に戦い用の服を着せた。鎖帷子(銅鎧)を付け、自らの戦闘帽を彼の頭に被せた。アリー アクバル(AS)は馬に乗り出撃の準備が整った。

 

イマーム フサイン(AS)は天に手を差し伸べて祈った

「おお、神よ!証人でいてください。今、誰よりも最も聖預言者に似ている若者が、この人々との戦いに行く。」

 

アリー アクバル(AS)は広場へと出撃した。

彼は確かにイマーム フサイン(AS)の息子であり、イマーム アリー(AS)の孫であった。剣を振り下ろせば次々と兵士を倒していったので、クーファ軍は恐れ後ずさりした。

アリー アクバル(AS)はこれでもかというほどに剣を振り続け、疲れ果ててしまった。彼の渇ききった口は自ら出された魚のように開閉した。

 

彼が、父の方へ戻ると渇ききった喉から声を出して言った

「お父さん!喉が渇いて渇いて限界です。もしほんの少しでも水があるのなら、わたしの唇を湿らせてくださいませんか?」

 

イマーム フサイン(AS)は自分の指輪を息子の口に当てるとこう言った

「わたしの眼の光(目を喜ばせる者)よ!この指輪を口に含み、戦いに戻りなさい。すぐにあなたの祖父、聖預言者があなたの渇きを完全に癒してくださる。」

 

アリー アクバル(AS)は広場に戻って行き再び戦った。

しかし渇きによって、ついに彼は力尽きてしまった。

もはや彼は腕を振ることすらできなくなってしまった。

 

その時、後ずさりしていたクーファの兵士たちは度胸を取り戻し彼に近づくと、剣でもって彼の頭を突いたのである。

アッバース(AS)の殉教

イマーム フサイン(AS)の異母弟であったアッバース(AS)の戦いの物語は実に感慨深いものである。

彼は、兄のイマーム フサイン(AS)に戦いの許可を求めた。しかしイマームはアッバース(AS)にこう言った「あなたはカルバラの水運び人である。この乾ききった子たちに水をもってきてくれ。」

 

アッバース(AS)はイマームの命に従い皮の水袋を手に取ると、川の方へ向かった。しかしヤズィード軍の兵士たちが川辺に立ち塞がっていた。アッバース(AS)は彼らを倒し水に辿り着くと水袋を一杯にした。

アッバース(AS)は水袋をイマーム フサイン(AS)と仲間の子どもたちに届けることに必死であった。そんな彼を、ヤズィード軍は攻撃した。数え切れないほどの矢や槍が彼に向けて放たれたため、アッバース(AS)の体は傷だらけになった。アッバース(AS)は手を切断され、矢がその眼に突き刺さりながらも水袋を届けるために進み続けた。

 

ついに、飛んでくる矢が必死で守り続けた水袋を突き、水がちに流れ落ちていった。アッバース(AS)は馬から地に落ちると「わが兄よ!」と、イマームを呼んだ。

イマームはすべての教友、近親の殉教を見届けた。

イマームはついに、ただ一人で敵と対峙することになった。

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