カルバラの悲劇⑩

「3万人 対 72人」の戦い 開戦

ムハッラム(イスラム暦1月)10日「アー シュラー」

  • ニュースコード : 784671
  • 出典 : ABNA
Brief

カルバラの悲劇に関して、ヒジラ61年ムハッラム(イスラム暦1月)10日「アーシュラー(アラビア語で10番目を意味する)」について簡単に説明します。

「アーシュラーの日におけるイマーム フサイン(AS)の教友たちの殉教」

敵軍は千単位の軍を率いてカルバラに集結し、この日までの数日間の間に3万という軍勢になっていた。

一方、前夜にカルバラを去った者も多かったことから、この日の朝イマーム軍の兵士数は72人にまで減っていた。

イマーム フサイン(AS)と彼の仲間たちはアーシュラーの日、光のように輝いていた。祖父の預言者ムハンマド(SAW)が「フサインはわたしのウンマ(共同体)にとり導きの灯火であり、救いの船である」と言っていた通りに仲間たちを力づけ勇気を与えていた。

 

イマーム フサイン(AS)は叫んだ

「人々よ!これらのことを知るように!

私が闘いを開始しなかったこと、敵より先に剣に手を付けなかったことを。

卑劣な一門の出であるヤズィードという名の圧制者が私に二者択一を迫ったのである。

剣を抜き名誉と教えを守るのか?又は屈辱を受けて降伏するのか?

しかし私の一門にとって降伏は有り得ないことを知りなさい。

わたしは最初の選択肢を選ぶことを余儀なくされたのである!」

そしてヤズィードの軍隊に向かって立つと、こう言った

「憐れな者たち!ああ人々よ、知るがいい!

道に迷うことがないように自らの灯火を用意する努力をせよ!

わたしはこのウンマ(共同体)の灯火である。

しかしあなた方は自らの灯火を消そうと望む。

誰と戦おうとしているのか、分かっているのか?

あなた方はわたしと戦うのではなく、

神と聖預言者と戦おうとしているのだ。」

 

「私の祖父が聖預言者であることを知っているか?

また祖母はイスラームに帰依した最初の女性、ハディージャであることを。」

「はい、わたしたちは知っています」

「わたしの父は聖預言者に続きイスラームに帰依した最初の男性、アリーであると知っているのか?」

「はい、わたしたちは知っています」

「聖預言者のターバンが私の頭に巻かれていることを。

また私の手にあるこの剣が聖預言者の剣であることを知っているのか?」

「はい、わたしたちはそれも知っています」

「これらのことを知っているのなら、なぜ、あなた方はわたしの血を流すためにここにいるのか?

なぜ私の近親と仲間に対して断水を行ったのか?」

ヤズィードの軍隊の間から一人が叫んだ

「あなたはヤズィードの命に服従しなければならない!」

 

イマーム フサイン(AS)は一瞬黙ったあとに、大きな声で言った

「神にかけて誓う!あなた方の望みは叶わない。気高い死と屈辱の生の間から私は死を選ぶということを知れ!私はこのわずかな私の仲間と共にあなた方と戦う。殉教することに対しる恐れはない!」

 

 

イマーム フサイン(AS)の演説が敵軍に動揺を与えていることは明らかであった。

敵軍の戦気に満ちていた者たちは、直ぐにでももし戦いを開始しなければイマーム フサイン(AS)が演説によって軍を乱し、すべての策略が無になることを恐れ、敵軍の指揮官らは開戦を発布した。

 

イマーム フサイン(AS)は叫んだ

「志高く、貴重な私の仲間たちよ!あなた方が防衛をする時が来た!」

仲間たちは喜んで戦いの準備を開始した。

 

献身的な聖戦の戦士たちは、想像を絶する喉の渇きと空腹を覚えながらも男らしい勇敢さを表明した。

 

敵軍の司令官であったイブニ サアドは叫んだ

「こんな風に戦うのなら、イマームは我々を皆殺しにするだろう。4千人が一度に弓を放て!

剣隊は一斉に出陣せよ!」

 

戦争は熱く烈しくなっていった。

イマーム フサイン(AS)側の戦士たちが一人また一人と地に倒れるたびに彼らは祈った。

「おお、神よ!私たちの献身をどうか受け入れてください!」

 

太陽は昇り、暑さが増す一方であった。

イマーム フサイン(AS)の一行の男性たちは一人、また一人と戦いの広場へと向かい、クーファ軍の幾人かを倒した後に彼らは殉教していった。昼が近づいた頃には、戦いの広場は多くの遺体と馬と剣でいっぱいになっていた。

イマーム フサイン(AS)側の兵士の一人が、イブン サアドの軍隊に対面する形で立つとこう言った「人々よ!ズフル(昼の礼拝時刻)になる。預言者の息子はあなた方に礼拝のための猶予を求める。」

答えの代わりに、イブン サアドの騎兵たちがイマーム フサイン(AS)を倒すために広場へやってきた。

イマーム フサイン(AS)側からはマザーヒルの息子のハビーブが、馬に乗ると彼らに向かって出撃した。

 

ハビーブが闘っている間に、イマーム フサイン(AS)は礼拝に立った。イマームの見方であったアブドゥッラーの息子のサイードがイマームの正面に立ちふさがり、自ら盾となってイマームを守るために献身した。

 

ヤズィードの軍隊はイマーム フサイン(AS)が礼拝しているのを目にすると、彼に向けて矢を放った。それらの矢はサイードに当たり彼を裂いた。イマームの礼拝が終わると、サイードは地に倒れ殉教した。

 

ついにイマーム フサイン(AS)の近親たちが出撃する時となった。いイマームの異母兄弟たち、従兄弟たち、息子たち・・・

彼らは一人ずつ広場に向かうと精いっぱい戦い抜いた末、殉教の栄誉を得たのである。

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